〝つなげよう〟教えを次世代へ

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『神と一つの心になれば 晴れてすずしい胸のうち』

私たち信仰者は「心と心」のつながりにより結ばれております。神様が好きだ、先生が好きだというのも「心」の働きから始まるのです。あの野郎、憎たらしいという言葉も相手の表現により、こちらがそう受け取るのでございます。神様は「心だけは各人に自由に使わせる」と申されております。自由に使うことを許されている心を、私達はどのように使用しているでしょうか。神様の心に合うような心使いをしているでしょうか。平素ごぶさたをしている知人友人に暑中見舞いのハガキを出すことも、人の心使いの表れでしょう。生涯の友として付き合っていける人と仲違いをすることも、布教師によって東京の人、室蘭の人と初めて会った人同士なのに、神様を中にして昔からの知り合いのように仲好くなるのも、心と心の結びつきからでございます。

このような大切な心を私達は使っているでしょうか。どうかすると我が身勝手な考えから恩を忘れ、昔世話になったことを忘れ自分の力で偉くなったと過信しているのが現代の世相であることを考える時、私達のしなければならないことが沢山あるような気が致します。

立派な講話を聞き感激することは多々あります。それを日常生活に生かすか殺すかということは、私達一人ひとりの「心の働き」によるのでございましょう。


合 掌

初代管長 泉 波 秀 雄