『神の心に叶えば嬉しい事ばかり 暗い心も晴れてくる』
子供を育ててから五人の孫を一人前にし、母親代わりを二度も経験した母でした。辛いことがあっても辛いと言わず、愚痴を聞いたことのない母でした。父は生前中「うちのばあさんは偉かった。苦しい生活の中にあっても愚痴を言ったことがなかった」と私にしみじみと言っていたことがありました。世の中には私達の学ばなければならない手本が沢山あるものです。「見るも聞くも皆我が因縁」とも申しますが、目に見えるもの、耳に入ってくるもの、全て自分を磨く材料です。
目にし耳に入る事柄を手本として、自分を磨く人は立派な人となるでしょう。あの人はこれこれだとお茶飲み話に終わる人は、それだけ時には罪をつくっている場合もあります。陰口は重罪とも言います。山彦の様なもので他人を批判すると、自分も同じことで批判されているかも分かりません。私はこれらのことを常に心に置いて自分を磨くことに努めておりますが、やはり人間心が先に立ち何かにと愚痴が出てはっとすることがあります。
とにかく日々の生活の中で、神の言葉を実行に移し自分を磨くことが大事です。「天知る地知る我が知る」という言葉がありますが、人が見ていようがいまいが、生活の全てが勉強だという気持ちで日々を暮らしましょう。運命好転のためには、自分自身で自分を磨くことであります。
合 掌
初代管長 泉 波 秀 雄