〝つなげよう〟教えを次世代へ

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『天地一杯ひろがる力 神と一つになったとき』

丸い入れ物に水を入れると、水は丸くなります。四角な入れ物に水を入れると、水は四角になります。水は相手に応じて、どんなにでも合わせて行こうとします。しかもこれは楽々と、そしてあたかも当然かの様に、相手に合わせて行くのです。それは水が自分の形を持っていないから、どんなにでも相手に合わせて行くのです。

私達も、自分の考えに拘りさえしなかったら、相手に合わせて行けるのです。どうも人とうまく合わないと言う人は、心の中に何か固い物があるからではないでしょうか。人にはそれが良く分かり、そしてそれが人には、大変邪魔になっているのです。

しかしそれは、中々自分には分かりにくいもので、又分かったとしても、これが自分の個性であると、むしろ自負している場合が良くあるものです。けれども例えそれがどんなに良い個性であるとしても、何時迄も人から敬遠されるばかりでなく、人の目から見ても、魅力ある個性となる様に、磨いて行くべきでありましょう。

個性は、確かに人間に必要なものではありますが、しかし余り自分の個性に拘り過ぎて、それを振りかざすべきものではなさそうです。何をしても、その中から自然ににじみ出て来るものが個性で有り、そしてその人独特の力を持っていて、しかも作意を持たずに人を喜ばし得る、いわば性質の様なものでなくてはなりません。個性は絶対のものでありながら、同時にそれは他人の心に合うものでなければ、その価値は認められないのではないでしょうか。


合 掌

初代管長 泉 波 秀 雄